卒業ついでに20年以上抱えていたトラウマも消えた

先日の記事の続きというか、その後というか、補足というかそんな話になります。
本題の話はこちら⬇️

現在、メンタル的にいろいろなものをごっそり捨てたせいで、放心中というか脱力中です。笑

先日綴った推し卒業の話なのですが、
それで気づいたこともちょっと残しておこうかなと思いまして。
これもすごく自分的には驚いたことだったので。
補足なので、すごいどうでもいい話なんですけど。

先述のとおり、不倫をする不逞の輩には20年以上も収まらない怒りを抱えており、
もうこれは墓に入るまで持っていくんだろうなと、
ずっと、覚悟というか諦めというか、そういう気持ちでおりました。

それが、推しの卒業と同時にそういう怒りもすっかり消えてしまいました。

これがほんとに、自分的にはすごく驚きの事実でして。
死ぬまで変わらんだろうなと思ってたわけだから。
この重苦しい荷物を抱えたままでいるんだろうなと思ってたわけだから。

親友にも言えなかったことをあっさりと全世界公開のブログ記事にしてしまったことにも驚いてるんですけど。笑

だって普通に恋愛して普通に結婚してちゃんと子持ちになった友人に、いくら仲良いとはいえ、
「不倫する奴はクズだと思ってるんだけど、なんかその影響でその辺の人が既婚者ってだけで気持ち悪さすら感じるんだよな。」
なんて話、さすがにする気が起きなかったんですよ。いくらなんでも。ねえ。
言われた友達も返事に困るだろうし。

これだけあれこれ言っといてなんなんですけど、
家庭持ってる友人や兄弟とかには、別に嫌な感情は一切ないんですよ。
それは、元々その人たちを人として尊敬してたり信頼してたりっていうベースがあるからだと思うんだけど。
兄弟に至っては、身近で色々見てきただろうに、まともに家庭を築けていて感動している。
やつは昔から何考えてるかわからんような飄々としたところがあったけど、
そのおかげで色々と客観的に見ていたのかもしれないなとちょっと思っている。
私は逆に近すぎて駄目だったんだろうな。

それで、またなんでこんな大人になってまで何十年もこの怒りを引きずっていたのかというと、
やり場がなかったからだと思うんだよね。

これがまた面倒な話なんだけど、笑
身内の不倫相手だった人が驚くほど良い人なんですよ。
本当に、優しいし気が利くし賢いし、話もよく聞いてくれるし、
考えを否定せず一旦受け止めてからアドバイスするし、周りをよく見ているし、
仕事もできるし家事もできるし、子供の面倒見もいいし、
なんか、こういう人が兄弟だったら最高だなあというような、
なんでメチャクチャな性格の身内とくっついた!?というような、
なんかすごい人としてちゃんとしてるというか尊敬できる人なんですよ。
今は身内も離婚してこの人と再婚してるんだけど。

だからこそ、自分の怒りがどこにも向けられなかった。

小説とかでよくあるような最悪な奴だったら、全力でそいつにヘイトを向けられたんだと思うんですよ。
でもめっちゃいい人すぎて、なんなら当事者の身内の愚痴とかも聞いてもらったりしてw、この人に怒りをぶつけるのはなんか違うなって思っちゃったんですよね。
身内に直接ぶつけてもよかったんだろうけど、なんか言っても無駄だろうなっていう謎の悟りがあって、そっちにもぶつけられなくて。
身内の方は方で子供好きなので、自分で言うのもなんだけど、我々もそれなりに真っ当に育ててもらったと思うんですよね。
なんなら、むしろ自由に色々と学ばせてくれてたり経験させてくれたと思うし、感謝もしている。
だから余計に感情が板挟みだった。

なのでオタクになってある程度ストレス発散できてなかったら、今頃どうなってたかわからんなあ。笑
創作活動ってすごいよね、そういう嫌なエネルギーも推進力にして、ものづくりに変換できるんですよ。
ネタにできるんですよ。

それでもやっぱり、根本的に発散されてない大元の部分が、ずっと燻ってたんですね。

それが、この推しの事件で大爆発したんですよね。

ほんとにもう、好きだったから余計傷ついた!!ふざけんな!!!!!
みたいな体を取ることで、ここぞとばかりに全力で怒り狂いまして。
今落ち着いて振り返ってみてるんですけど。

怒りをぶつけさせてもらったんだなと思って。

どこにも行き場が無くて抱え続けてた怒りと悲しみを、全部発散させてもらったんだなと思って。

推しって、ファンとしてはすごく知ってるつもりだしずっと見てるし分かってる気になってますけど、
向こうはこっちのこと微塵も知らないわけじゃないですか。
距離があるというか。
だから、なんかちょうどよかったのかなって。
すごい失礼な話ではあるんだけど。
推しと自分との間で、友情や家族のように壊れるものが何もなかったから、心置きなく爆発できたというか。

いや、ファンとしての気持ちはもちろん粉々にはなってしまったんだけれども、
うーん、なんかうまいこといい感じの言葉が思いつかないんで雑な表現で申し訳ないんだけど。
ほんとに身勝手で申し訳ないし、別に彼らが直接受け止めてくれたわけでもないんだけど、
なんか最後に全部綺麗にしていってくれてありがとうと思ってしまったんだよな。

20年以上も彼らを好きで、一生推し続けるんだろうなと思ってたのにあっさり終わってしまったこと。
20年以上も怒りを抱えて、一生手放せないんだろうなと思ってたのにあっさり終わってしまったこと。

こんなことは、一生好きでいると思ってたから、考えたことがなかったんだけど、
今思うと、このトラウマを手放すために彼らを好きで今まで来たのかなと思ったこと。

だから、これからの自分の人生には、もう必要じゃなくなってしまったのかもしれないこと。

色々なことが一気に抜け落ちて、
脳の半分以上、体の半分以上がカラッポになったんじゃないかって感覚になって、
今ほんとにちょっとぼーっとするぐらい虚無なんですよね。笑

モヤモヤを手放すと心が軽くなるとはいうけど、
このまま浮いてっちゃうんじゃないかというぐらい軽くなった。
ずっと重っ苦しいものを抱えてたなとわかってるから。
それに加えて長年の推しも一緒にごっそり抜けて行ったわけだから。
もう完全に胴体に風穴空いてる気分なんです。
でもすごいスッキリしている。
やっぱり軽くなった。

自分が一番不思議なんだけど、
あれだけ心底毛嫌いしていた感情が、怒りが、マジで無くなってしまった。
また別の有名なバンドマンの不倫のニュースが新たに上がってたけど、
それを見てもなんとも思わなくなってしまった。
どうでもよくなった。
今までそんなことなかったのに。
今までそういうニュース見たら絶対にイライラしてたのに。
手放すことなんて絶対に無理だと思ってたのに。

自分の中の揺るぎなかった価値観が、1つ完璧に崩れ去ってしまった。

心の荷物が無くなって、頭の中に巨大なスペースができてしまったので、
これからはまた何か新しいことを入れていける余裕ができたなと思います。

いやあ、20年以上ぶんかあ!笑

人っ子ひとり成人しちゃうなあ!

この歳でまだこんなに変わるのかあ!

なんか、有り体に言って、世界が変わって見えるんだよな。
しばらくは、この空虚感を味わおうと思ってはいるんだけども。笑
大人なんだからいい加減、この怒りを手放そうと何度も思ってきたんですけど、
全然できなかったんですよ、自分では。
ほんとに、ファンをやめようという気持ちになったことは今でもショックだけど、
解放してくれてありがとうさすが私の推しだという勝手な気持ちもある。
結局最初に救われて最後まで救われたなあ。

しかし、創作のブーストが一個無くなってしまったな。
創作意欲落ちたらどうしよう。笑

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